福岡で注文住宅を建てる前に「失敗しない」手順を徹底解説

目次

住宅購入を考えるときに、まずやるべき5つのことをご紹介

はじめに

今の住まいに不満があったり子供の成長を機に住宅購入を検討される方は多いです。マイホームでの暮らしを考えるだけで、楽しくてワクワクする気持ちになります。

しかし、いざ家づくりを始めようと思っても、まず何から始めたらいいのかわからないという不安もよく耳にします。なんとなく展示場や建売の内覧に行ってみても、ただ見ただけで終わっては時間の無駄です。

家づくりをスムーズに進めるためには、初めにやるべきことがあります。

この記事を読んで、正しい方法で家づくりを始めていきましょう。

住宅購入を考えるときにやるべき5つのこと

では、まずやるべき5つの事前の準備についてお伝えしていきます。

家づくりノートを用意する

まず初めにご家族で1冊のノートを用意してください。そのノートにまずは今回お伝えする内容を書き出していきましょう。このノートは家づくり日記のようなものですので、マイホームに住むまで活用してください。

ノートを作ることでのメリットは3つです。

1つ目は、マイホーム購入へのきっかけを忘れずに残しておくことができる点です。

家づくりを進めて、様々な住宅会社と話をしていくと、営業マンからたくさんの営業トークを刷り込まれ、戸惑ってしまうこともあります。そんな時に、このノートを見返すことでそもそも自分たちが何のために家づくりをしたいと思ったのか、どんな家づくりをしたかったのかを振り返ることができます。

2つ目は、冷静に住宅会社を比較することができる点です。

マイホーム購入を進めていくと、様々な住宅会社と話をすることが多いです。その時々で、その会社の印象や取り入れたい間取りなどを書いておくと、後々見返してどの住宅会社と話を進めるかや、どんな間取りを作っていきたいかを冷静に振り返ることができます。

3つ目は、情報を正確に記録できる点です。

住宅購入までにたくさんの打ち合わせを行います。その打合せ内容を記憶しておくことはとても難しいことです。特に注文住宅では細かい打合せが多く、言った言わないのトラブルが起こりやすいです。大切なことは記録に残しておくことで、トラブルを避けスムーズに打合せを進めることができます。

家づくりのテーマを考える

ノートの1ページ目には、家を建てたいと思ったきっかけや、ご家族の家づくりのテーマを書いていきましょう。テーマを明確にすることで自分たちが思い描いているマイホーム像が見えてきます。

まずは、自分達がマイホームを欲しいと思った理由を考えて、書き出していきましょう。箇条書きで理由はいくつあっても構いません。

例えばですが、

・アパートだと子供の様子が確認しにくく、子育てがしづらい

・共働きなので室内干しをするスペースを広く取り、洗濯を楽にしたい

・今は音が気になって見れないが、大きな音で映画を見られるシアタールームを作りたい

このように普段の生活で不満なことや、一戸建てでこのような生活をしたいなどの些細なことで構いませんので、マイホームが欲しいなと思った出来事や理想の生活を色々と書き出してみてください。

この3つの理由を考えた時に、「子育てと家事をしやすく趣味を楽しめる家に住みたい」ということがわかります。

さらに考えを深めていくと、

・対面キッチンを採用してLDKが見渡せる間取りにする

・洗濯を楽にするために室内干し専用の部屋をつくり洗面所とクローゼットの部屋と近づけた間取りにする

・防音に配慮した趣味部屋をつくる

などと、その不満や理想を叶える為の具体的な解決策を考えることができます。

このように、まずは今の生活の不満やマイホームへの想いを書き出し、それによって自分達の家づくりのテーマを決めていきます。

そして、不満や理想を叶える為の解決策を具体的に書き出しましょう。解決策が思い浮かばないときは住宅会社に相談すればよいので書かなくても大丈夫です。それよりも、今思うマイホーム購入への夢をたくさん書き出しましょう。

建てたい場所について考える

次に土地について考えていきます。建てたい場所については住宅会社の営業マンにも必ず聞かれる項目ですので、事前に検討してノートにまとめておきましょう。

まず、建てる土地があるのかないのかを確認しましょう。

建てる土地がある場合、事前に確認しておくポイントは次の5つです。

・その土地が誰の土地なのか

・土地には現在建物が建っているのか

・建物がある場合、その建物を建て替えるのか、建物は残して空いているところに建てるのか

・建物がない場合、今は何に使われているのか(畑、田んぼ、駐車場など)

・土地はどんな形で、道路は土地のどちら側についているか

最初の段階ではこの程度の情報があれば十分です。話が進んでいくと、住宅会社が敷地を見に行って調査をしたり、役所で法令関係を調べてくれますので、細かいことは任せてしまって大丈夫です。

次に、土地を探して家を建てる場合は、要望を書き出していきましょう。

・建てたいエリア(学校や勤務先からの距離)

・車は何台駐車したいのか

・庭でやりたいことがあるか(BBQやガーデニングをしたい、ガレージを置きたいなど)

・利便性が高くにぎやかなところがいい、田舎の静かなところがいいなどの周辺の雰囲気

・スーパーや学校、病院、駅などに近いところなどの立地条件

何坪の土地が欲しいなどの具体的な大きさを考えることは難しいですので、どんな生活を送りたいかを考えて土地の要望をノートに書き出しましょう。

マイホームに住みたい時期について考える

次にマイホームを建てて住みたいかを考えてみます。時期に関しては特にノートに書く必要はないですが、考えることは必要ですのでご紹介していきます。

まず初めに、よく聞かれる住みたい時期について解説していきます。

・子供が学校に進学するまでに

・頭金を貯めてから

・明確に住みたい時期がない

まず子供が進学するまでにというように明確な時期がある方は、逆算して家づくりの計画を立てていく必要があります。入園入学まで2~3年と余裕のある場合は、家づくりに時間がかかりやすい工務店などでも建てることができます。

しかし、1年を切っている場合は、工期の短いハウスメーカーを選ぶことをおすすめします。さらに、半年を切っている場合は建売住宅を購入することが賢明です。このように住みたい時期によって、マイホームに購入する住宅会社が絞られてきます。

次に頭金を貯めてからや、明確に住みたい時期がないけど家を建てたい場合です。

このような場合は、気に入った住宅会社があればすぐにでも建てて良いでしょう。頭金を貯めてから建てたいという方は多いですが、現在はとても金利の低い時代ですので、頭金を貯めるよりも安い金利で早く建ててしまった方がお得になる場合があります。

貯金をする間にもアパートの家賃や駐車場代などの無駄なお金を支払っていますので、そのお金は住宅ローンに充てた方がローンも早く終わりますのでメリットが多いです。

時期について考えた時に、明確に2~3年遅らせなければならない明確な理由がない時は、今すぐにでもマイホーム計画を始めましょう。

結果的に家づくりに時間がかかったとしても早く取り組んだ方がお得に建てられる可能性が高いです。

月々の生活費とローンを振り返る

家を建てるときにに必ずついてくるものが住宅ローンです。多くの方が35年間という長い住宅ローンを組んで返済していくため、いくら借入するかということがとても大切になってきます。

しかし、何千万円という金額を聞いてもその金額が払えるのかどうか想像がつきません。そのため、初めは今の生活で月々いくらの出費があるのかを振り返ってみましょう。

次の費用はいくらでしょうか。

・アパートの家賃、管理費、駐車場代

・光熱費(水道、ガス、電気)

まず、これらの費用を合計していくらになるのかを確認します。そして、マイホームを購入した時に、さらにプラスでいくら位であれば払って行けるかをご夫婦で相談しましょう。将来の事も踏まえて細かく試算したいという方は、ファイナンシャルプランナーに事前に相談するのもおすすめです。

また、ローンの支払いはあるかどうか、あと何年で残高はどのくらいかも見返しておきましょう。住宅ローンの審査は他のローン審査と比べてとても厳しい為、細かいローンも全て確認する必要があります。

カーローンやカードローンを始め、ショッピングのリボ払いや携帯の本体の代金のローンなど、少額のものも書き出していきましょう。そして住宅会社と資金について話をするときに、どのローンを返さないといけないのかなどを詳しく相談できるようにしておきましょう。

まとめ

マイホーム購入をする前にやるべき5つのことをご紹介しました。行動する前に色々考えておくことで、マイホーム計画に迷いが出にくくなったり、住宅会社と打合せをスムーズに進めることができます。

建物は地盤や基礎の部分がとても大切と言われていますが、家づくりも最初の気持ちや考えが重要になってきます。自分たちが暮らしたい理想のマイホームを建てるために、家づくりの基礎をしっかりと作りましょう。

次回は正しい家づくりの家づくりの流れをご紹介していきますので、ぜひそちらも確認してから実際に行動に移してください。

注文住宅はこれで迷わない!正しい家づくりの流れを解説

はじめに

マイホームが完成するまでにはいろいろなステップがあります。家のことだけを打ち合わせするだけでなく、銀行からの借り入れや不動産との土地の契約など、やることはさまざまです。

しかし、やることが多いため何から行動していいかわかりにくいのも事実です。今回は家づくりの流れをお伝えしていきます。

家づくりの流れをご紹介

土地がない場合の注文住宅の家づくりの流れは大きく分けて20ステップあります。

調査と情報収集

自分達の考えがまとまったら、住宅会社について情報収集をしましょう。

ここでのポイントは広く浅く情報を集めることです。ハウスメーカーのホームページや資料請求したカタログで気になるハウスメーカーを探していきましょう。

住宅系の雑誌やネット記事、SNSなどでも、家づくりのヒントがたくさん得ることができます。気になる記事や写真があるときは、ダウンロードしておくか家づくりノートに貼って残しておくことをおすすめします。

注文住宅の展示場見学やイベントへの参加

気になるハウスメーカーが決まったら、実際に展示場やイベントへ足を運んでみましょう。総合展示場は10社前後のハウスメーカーが出店していることが多く、説明をしっかり聞くと1社で1時間以上かかることもあります。その為、事前に情報収集して見に行くハウスメーカーを絞ってから、足を運ぶようにしましょう。

また、展示場だけではなく建売住宅や完成見学会にも足を運んでみるのもおすすめです。様々な建物をみてイメージを膨らませるのと同時に、自分に合った住宅会社を探しましょう。

土地、資金の相談

様々な住宅会社を見て気になる会社が絞れてきたら具体的な相談に進んでいきましょう。

土地や資金などの家以外の分野も住宅会社に相談して大丈夫です。住宅会社が銀行や不動産屋のつなぎ役になってくれます。できれば相談する住宅会社は2~3社まで絞ることをおすすめします。

相談の段階ですと、1回の打ち合わせで2時間ほどかかることもありますので、楽しく密度の高い相談をする為にも住宅会社を絞るようにしましょう。

銀行事前審査

土地の希望エリアの相場がわかり、大まかの資金計画が立てられたら事前審査を出しましょう。

条件を考慮して住宅会社の営業マンがおすすめの銀行を紹介してくれると思いますので事前審査の用紙を記入しましょう。事前審査の段階では、銀行に行く必要もないですし費用も掛かりません。

住宅会社の営業マンが代理で提出してくれますので安心です。事前審査も住宅会社と同じで数社で比較検討し、良い条件の銀行と契約することをおすすめします。

土地の候補地決め

住宅会社から様々な土地を紹介されたら、候補地を絞っていきましょう。土地を決めるときの注意点は、必ず現地を見に行くことです。

平日や土日、朝昼晩と色々なタイミングで見に行ってみたり、時間があれば勤務先まで車で行ってみたり学校まで歩いてみることをおすすめします。

また、土地には本体の価格以外にも様々な費用が掛かってきますので営業マンに総額でいくらかかるのか確認してください。

候補地に合わせたプランや資金の相談

土地の候補地が2、3か所に絞れてきたら、ラフプランを作成してもらいましょう。大体の部屋の位置や土地の使い方などを検討すると住んでからの具体的なイメージが湧き、土地を決めやすくなります。

また候補の土地の金額で資金計画を立て直しをしてください資金計画の総額でみるとその土地が妥当な金額かどうか検討しやすくなります。

土地の買い付け提出(申し込み)

購入したい土地が決まったら、不動産屋に申し込みをしましょう。

こちらも住宅会社の営業マンが提出してくれますので、買い付けの用紙に記入するだけで大丈夫です。この買い付けを入れることで、不動産屋や地主さんに値引き交渉ができたり、他の方が購入できないように取り置きしてもらうことができます。

買い付けを出してから土地契約まで一般的に2~3週間であれば不動産屋さんが待ってくれるので、その土地を買う最終決断をしましょう。

プラン、資金の確定

土地が確定したら、プランや資金の確定をしていきましょう。

このタイミングでハウスメーカーの見極めもしていきましょう。この段階でも2~3社で検討している方はたくさんいます。

土地が決まると総額の資金も確定しますので、各住宅会社に値引きの交渉をしてみてもよいでしょう。住宅会社のメリットデメリット、営業マンとの相性などを冷静に見極めて打ち合わせを進めてください。

建物、土地の契約

いざ、お願いする住宅会社が決まったら、建物の契約に進みます。プランや建物金額は契約後でも変更することができますので、イメージとしてはその住宅会社にお任せをする為の契約です。

また、建物と土地の契約はどちらを先に行っても大丈夫ですが、建物の契約を先にしてからその住宅会社の営業マンについてきてもらい土地の契約をする方が安心ですこの契約の際に、手付金が必要になりますのでお金の準備も必要となります。

詳細打ち合わせ

住宅会社との契約が済んだら、詳細の打ち合わせに進んでいきます。

間取りの確定から、配置計画、水回りの設備、内外装のデザイン決めなど、たくさんの内容を打ち合わせていきます。この段階では設計とインテリアコーディネーターとの打ち合わせがメインです。

早い方で2か月、長い方だと半年くらい打合せに時間をかけます。完成時期を営業マンと相談して、打合せ期間をどのくらい取るか決めてください。

銀行本申込み、金消契約、土地決済

工事開始のスケジュールが見えてきたら、住宅ローンを申し込む銀行や借入金額を確定して本申込みをします。

本申込みが承認されたら、お金を借り入れる為の契約をします。そして借り入れができたら、土地の残金を不動産屋や地主にお支払いします。土地の支払いが完了したら、司法書士の先生に登記してもらい、土地の取引が完了します。

地盤調査

土地が自分の物になったら、土地の強さを測る地盤調査をします。

地盤が弱い場合は地盤改良工事をしなければいけませんので、あらかじめ予算を取っておきましょう。

地鎮祭

工事開始の日が近くなってきたら、地鎮祭を行います。地鎮祭とは土地の神をまつり、神主さんに工事の安全を祈念してもらう儀式です。多くの方が日柄のいい日を選んで行っています。

住宅会社が段取りしてくれますので指示に従いましょう神主さんにお渡しする初穂料というお金が必要です。

着工

工事が始まる日を着工といいます。この日から職人さんが現場に入ります。

まずは基礎の工事から取り掛かります。時間があるときは、現場の様子を見に行っても大丈夫です。

上棟

基礎工事がすると上棟が行われます。

上棟とは柱や梁や家の1番高いところに棟木を組み上げていくことです。多くの大工さんが現場に入り、家の骨組みを作り上げていきます。

この日は建築の節目になる日ですので、作業が完了した時に、職人さんたちへお礼をする方が多いです。事前に営業マンと相談しておくとよいでしょう。

竣工

竣工とは工事が完了したことを言います。

竣工後に立ち会いをして、家に傷がないか、きちんと工事が完了しているかを確認する住宅会社が多いです。しっかりと確認をして安心して引き渡しを行えるようにしましょう。

登記、火災保険申し込み

家が完成したら、登記と火災保険の申し込みをして家に住む準備をします。この期間に住所変更をしたり、引越しの段取りなども済ませておきましょう。

引き渡し

住宅会社から設備の使い方や保証の説明などを受けて、鍵の受け渡しをして引き渡しが完了します。

必須ではありませんが、住宅会社の方へお礼として何か準備しておくと喜ばれるでしょう。引越しを済ませて新しい生活を始めましょう。

まとめ

今回は土地から探す場合の注文住宅の家づくりの流れをご紹介しました。

住んでからも、メンテナンスや税金の支払いなどやることはたくさんありますが、その分マイホームでは快適で楽しい暮らしを送ることができます。

様々なステップがありますので不安になる方もいるかとは思いますが、その時は信頼している住宅会社の営業マンを頼ってください。

初めての家づくりの方がほとんどですので、優しく教えてくれますよ。ぜひ信頼できる家づくりのパートナーを見つけて、正しい家づくりの流れでマイホームを完成させてください。

展示場はどのように見るのが正解?住宅展示場の活用方法を徹底解析

家づくりを検討するときに、展示場を見たという方は多いです。最終的に建売住宅を購入、展示場に入っていない工務店で建築したとしても、1度は総合展示場に足を運ぶことをおすすめします。

展示場を見た方が良い理由は以下3つです。

実際の建物を見ることで自分の好みの内外装がわかってくる

最新の構造や設備を見ることで住宅への知識が増える

営業マンと話をすることでやるべきことがみえてくる

展示場の活用をおすすめしますが、上手に活用しないと興味のないハウスメーカーの営業マンにつかまり時間の無駄になるなんてこともあり得ます。

今回は展示場を上手に活用するためのコツと、注意点をお伝えします。これから展示場に行こうとしている方、必見です。

実は展示場に行く前の下調べが重要

展示場へ行く前に情報収集をしましょう。情報収集をせずに展示場に行くと、外観や看板、スタッフの呼び込みで展示場へ入るかの判断をしなければなりません。その為、いざ展示場に入ってみると自分の家づくりの考えとマッチしていないハウスメーカーを見ることになる可能性もあります。事前に下調べをしてから展示場に行くと、気になる展示場だけを見ることができ、無駄な時間が少なくなります。

情報収集の方法ですが、インターネットで行いましょう。まず、自分が行こうとしている総合展示場のホームページを見てどのハウスメーカーが入っているのかを確認します。確認したらそれぞれのハウスメーカーのホームページを確認しましょう。ホームページを見るときのポイントは、デザイン性よりも構造や性能、会社の考え方や取り組みを重点的に確認しましょう。

資料請求もインターネットからできますが、届くまでに時間がかかる上に実際に展示場へ行くと資料はもらえますので、この段階ではインターネットの情報だけあれば十分です。

共感できる点があり、もっと詳しく知りたいハウスメーカーがあったら1記事目にご紹介したノートに書き出しましょう。その時に必ず、ハウスメーカーの名前だけでなくどこが気になるか等、疑問点を具体的に書いておきましょう。

見学したいハウスメーカーが絞れたら展示場見学のスケジュールを組みます。しっかりと営業マンの話を聞きながら展示場を回ると、1日に回れる展示場の数は2~3社だと思います。途中で子供がぐずり、営業マンから多くの情報を伝えられて頭がこんがらがってしまって思うように見学できないなんてこともよくあります。その為、1日で2~3社を回り、何日かけてどこのハウスメーカーを見るのかしっかりと計画しましょう。

いざ展示場へ!行くのにベストな時期や時間帯は?

では展示場へ行くときに、おすすめ時期と時間帯をお伝えします。それは、イベントがある土日の早い時間か夕方、またはイベントがない土日の13時~15時です。

まず、イベントがある土日の早い時間か夕方についてです。

まずイベントとは、総合展示場内で行うイベントのことです。人気キャラクターのショーやフードサービスなど様々な内容で毎月開催されており、イベントの日には多くのお客様が訪れます。その為、イベントの前後の時間では展示場に多くの人が押し寄せ、ゆっくりと営業マンの話を聞くことができない可能性があります。

ショーなどのイベントは、11時頃からと14時頃からの2部構成で行うことが多いので、この前後の時間帯は避けた方がよいでしょう。しかし、イベントの日はお客様がたくさん来るということをハウスメーカー側もわかっていますので、優秀な営業マンが多く待機している場合も多いです。その為、イベントのある土日の早い時間か夕方は狙い目です。

逆にただ内装を見てみたいだけというハウスメーカーは、あえて混み合っている時間帯に行ってササっと見て回ってもいいでしょう。イベントの情報は総合展示場のホームページに掲載してありますので必ず確認してから行きましょう。

次にイベントがない土日の13時~15時頃です。イベントがない日は、展示場にいる営業マンが少ないことがあります。人気な営業マンは通常の土日ですと、自分の契約の為の打合せをしていることが多いからです。

そのような日は13時~15時のゴールデンタイムと言われる時間を狙いましょう。優秀な営業マンであれば、午前と夕方に打合せを入れて、ゴールデンタイムには展示場に待機して新規のお客様の接客をしようとスケジューリングしている営業マンも多いです。その為、その時間帯を狙って行ってみましょう。

平日はそもそも展示場を開けていないハウスメーカーもあります。どうしても平日しか展示場へ行けない場合は事前にインターネットか電話でハウスメーカーに予約を入れることをおすすめします。また、水曜日はほとんどのハウスメーカーが定休日ですので注意しましょう。

展示場で見るべき聞くべき5つのポイント

初めて展示場に行くときは、自分のことを話すよりもそのハウスメーカーのことを知るために営業マンと話をしながら、展示場を見て回りましょう。

内装デザインや広さの感覚を確かめる

様々な展示場を見ると思いますので、それぞれのデザインをしっかりと記憶しておきましょう。覚えておけない方は、スマホのカメラで撮影しておいても大丈夫です。一部のハウスメーカーでは展示場の撮影をお断りしていますが、多くのハウスメーカーは撮影を許可してくれると思います。気に入ったポイントを様々な角度から撮影しておくことをおすすめします。

また、インターネットや資料で分からない点が、実際のサイズ感です。展示場では家具も設置してありますので空間の広さの感覚を覚えておくといいでしょう。

情報収集時にわからなかったこと、もっと知りたかったことを質問する

インターネットで情報収集した時の疑問点や知りたいことは必ず質問して解決させましょう。また、説明を受けても記憶に残しておくために資料を必ずもらうようにしましょう。

そのとき聞きにくくて曖昧にしてしまうと、もう1度聞きに行かなければならなかったり、本当は自分に合う会社だったのにそれに気づかず候補から外れてしまう可能性もあります。

営業マンがどのようなタイプか見極める

ハウスメーカーでは多くの場合、最初に接客してくれた営業マンが自分たちの担当の営業マンになります。その為、その営業マンが自分達のタイプに合っているのかを見極めることは非常に大切です。

営業マンの接客にはその人の性格がとてもよく表れています。自分ばかり話をしている営業マンはお客様の意見を尊重してくれない場合が多いです。逆に、経験がまだ浅い営業マンであっても、わからない質問を持ち帰り、調べてから回答してくれるというような誠実な営業マンであれば信用度は増します。

ぜひ営業マンもその会社の商品の1つだと考えてしっかりと見極めましょう。

会社の強みや営業マンの考えを聞く

ホームページに掲載されていた家づくりに対する考え方に共感した場合は、必ず営業マンに家づくりへの考え方や会社の強みを聞いてみましょう。うまく答えられない場合は、その考えが会社に浸透しておらず、ただホームページ上で謳っているだけの可能性があります。それでは、自分達が考えている家づくりとはかけ離れてしまう可能性があります。

また、ホームページには載っていない会社の新しい取り組みや考えを聞けるいい機会にもなるかもしれません。ぜひ会社の考えや強み、営業マンの家づくりに対する思いに共感できるハウスメーカーと話を進めてみてください。

実際に建てた家の間取りや写真を見る

営業マンに自分が担当して建てた家の間取りや写真を見せてもらいましょう。大手ハウスメーカーになればなるほど展示場と実邸のデザインが大きく違ってくることも多いです。また、ホームページや資料に載っているお客様の家は、お金をかけて建てた家の場合が多いため、あまり参考になりません。

案内してくれた営業マンが最近担当した家の写真や間取りを見せてもらい、自分が建てる家のいいイメージができるか確認してみましょう。

この5つのポイントは必ず実践してください。あとは営業マンからの説明をしっかりと聞き、住宅に関する知識を徐々に蓄えていきましょう。

展示場を利用する時の注意点

展示場に行くと、その後にしつこい営業を受けたり、子供がハウスメーカーのスタッフに思わぬ迷惑をかけてしまう可能性もあります。そのようなことがなく、スムーズに有意義な展示場見学をする為に注意すべき3つのことをお伝えします。

気に入ったハウスメーカーだけアンケートに回答する

展示場に入ると必ずアンケートの記入をお願いされます。営業マンはこのアンケートを元に、お客様へ電話や訪問をして営業をかけてきます。その為、最初の段階ではアンケートはお断りしましょう。「全てのハウスメーカーにお断りをしています。」とお伝えして大丈夫です。そして、案内を受けた後に話を進めたいハウスメーカーだと思った場合は、アンケートを記入するようにしてください。

そうすることで、無駄な営業を受けずに家づくりを進められます。

子供への配慮をしっかりする

まず展示場に入る前に必ずトイレに連れて行っておきましょう。

1回展示場に入ると1時間以上接客されることもあります。しかし展示場内のトイレは使えない為、トイレに行きたくなったら1度外に出て会場内のトイレへ連れて行かなければなりません。子供が途中でトイレに行きたいと言い出すと話をきちんと聞けない場合もありますので注意しましょう。

また、展示場見学中はハウスメーカーのスタッフに子供の面倒を見てもらってもいいと思います。そのようなスタッフがいない場合は子供を抱っこしたり手をつないで、自由に動き回れないようにしましょう。展示場内は段差があったり様々なインテリアが設置してあります。話に夢中になって子供から目を離すと、けがをしてしまったり、展示場の備品を壊してしまうこともありますので注意が必要です。

また面倒を見てくれるスタッフがいるハウスメーカーであれば、打合せをすることになっても毎回子供を預けることができますので安心して家づくりに集中することができますのでおすすめです。

また子供に限らず、展示場を見るときは必ず靴を脱ぎますので、歩きやすく脱ぎ履きのしやすい靴をおすすめします。

展示場を1つ見終わったら休憩しつつノートに記入をする

営業マンから長い展示場案内を受けると1つ見終わるとぐったりと疲れることも多いです。

そこですぐに次の展示場へ行かずに休憩をして、見たハウスメーカーの印象を家族で伝え合いましょう。そこで印象に残ったことは必ずノートにメモするようにしてください。

そして、脳をすっきりさせた状態で次の展示場を見ましょう。疲れた状態で営業マンの話を聞くと、どんなにいい話をしてくれていても頭に入ってこないなんてことになりかねません。

ハウスメーカーを平等に検討するためにも、気持ちにゆとりをもって展示場を回ってください。

まとめ

展示場をうまく活用すればスムーズでストレスなく家づくりができますし、うまく活用できないと長時間にわたって営業マンの話を聞くだけの疲れる場になってしまいます。

展示場を見ることはいい住宅会社を選ぶためのお見合いみたいなものです。ぜひ自分に合う営業マンなのか、自分が建てたいハウスメーカーなのかをしっかりと見極めてください。そして、デザインや間取り、構造・性能実験などの、実際に展示場に行かなければわからない情報をできるだけ多く吸収してください。

展示場を見ることで、自分達の家づくりのバロメーターを測ることができます。ハウスメーカーの営業に面倒臭さを感じたり設備がオーバースペックだと感じた方は建売を、また、もっとアットホームな雰囲気が合うと感じた方は工務店も合わせて検討してみてもいいでしょう。

ぜひ展示場をうまく活用して、自分に合った家づくりを進めていきましょう。

無理のない予算計画の立て方と住宅ローンの特徴

住宅展示場に関する記事で展示場に関するある程度のことは把握できたかと思います。

今回は予算の計画と住宅ローンの特徴に関してご説明します。

注文住宅購入のために必要なことを大きく3つに分けると!?

・資金

・土地

・プラン(建物)

この中でまず初めに取り組んで欲しいことが「資金」についてです。なぜなら建物や土地を先に決めてしまっても、後々予算オーバーということがわかったり、住宅ローンが借りられないとその計画は水の泡になってしまいます。せっかくたくさんの時間や労力をかけて建物や土地を決めても、このようなことになっては時間の無駄です。

家づくりの計画を始めたら、建物や土地より先に「無理のない資金計画」を立てましょう。そして、その金額を借りられるかを確かめる為に事前審査へ進みましょう。

注文住宅 資金計画を立てる為の3ステップ

では無理のない資金計画を立てる為の方法をご紹介していきます。

自己資金に使える金額を知る

まず初めに家づくりに使える自己資金の金額を調べましょう。

まずは純粋な貯蓄額を調べ、その金額からもしものための予備費用を引いた金額を家づくりに使えるお金としましょう。もしものための予備費用とは、万が一家族が怪我や病気をしてしまったときに対応できる金額です。最低でも100~200万円くらい残す方が多いようです。

次に、ご両親からの援助はないか確認しましょう。

確認しにくい場合も多いと思いますので無理に頼らず、もらえたらラッキーというような気持ちでいましょう。また、ご両親からの援助が1,000万円などの高額になる場合は贈与税がかかることもありますので、注意してください。

貯蓄からの自己資金とご両親からの援助の合計が家づくりに使う自己資金です。昔は住宅費用の内、2割は自己資金でまかなうことが良いとされていましたが、現在はそんなことはありません。

金利がとても低いので、頑張って1年で100万円貯金できたとしても、それを住宅ローンに換算すると月々の支払いは3,000円くらいです。

それしか変わらないのであれば、月8万円の家賃を払いながら1年間貯蓄をするよりも、100万円分住宅ローンを借りて1年早く家を建てた方がムダのない家づくりをできる可能性が高いです。

自分達に合った無理のない自己資金を算出しましょう。

現在の支出をベースに支払い可能額を考える

1記事目で紹介した現在の住宅関連にかかっている費用の振り返りができたら、それをベースとして支払い可能な金額を算出していきます。

1戸建ての光熱費ですが、ガス併用住宅で(電気、ガス、水道)月平均2万円~2.5万円、オール電化住宅で(電気、水道のみ)月平均2万円~2.3万円です。

その金額を含めて無理なく支払える金額を考えてみてください。

多くの方は現在の家賃よりも住宅ローンの金額を少し増やす方が多いですが、その金額を支払うと今よりも生活の質がぐっと下がる場合は無理に支払額を上げないでください。

また、ボーナスが出ている方はボーナス払いを検討してもいいでしょう。1回のボーナスに5万円支払うだけでも、月々の支払いが抑えられたり、借入金額を増やすことができます。

返済負担率を知る

返済負担率とは、年収に占める年間返済額の割合のことです。つまり、「この年収であれば年収の何%までならローンを組んでも大丈夫ですよ」という目安のようなものです。

金融機関では25%~35%で返済負担率を設定し借入可能額を算出することが多いですが、その金額が無理なく返済できる金額とは限りません。

一般的に住宅ローンの割合が年収の20%程度であれば無理のない返済負担率と言われていますので、それを元に一度計算してみてください。

計算方法  額面の年収 × 20% = 年間の支払い可能額 ÷ 12ヵ月 = 月々の支払い可能額例     500万円  × 20% = 100万円       ÷ 12ヵ月 = 83,333円

住宅ローンはご主人1人で借りようと考えているが奥様も働いている場合は、奥様の年収を足して計算してみてもいいと思います。

この金額は一般的な数値ですので自分達が考えている支払い可能額とズレがないかを確認してください。自分たちの考える支払い可能額とのズレが2~3万円くらいでしたら自分達の考えを優先してもいいと思いますが、5万円以上のズレが出ている場合は再度支払い可能額を検討し直しましょう。

この3ステップが検討できたら、実際に営業マンに金額を相談してみましょう。

その時の営業マンの反応でその住宅会社で建築ができるかわかります。

また、自分達の中で資金について何も考えていない段階で営業マンに相談することはおすすめしません。営業マンのトークに乗せられて、実際の支払い可能額よりも高い金額を払えると思い込んでしまうことがあるからです。

ぜひ、自分の意見を持って営業マンに相談しましょう。

住宅ローンを扱う金融機関の特徴

資金計画が立てられたら検討するのがどこからお金を借りるかです。現在は様々な金融機関が色々な特徴を持って住宅ローンを売り出しています。近年利用されているのは次の3つです。

民間金融機関

自分の住んでいるところの身近な銀行と考えるとわかりやすいです。

民間の金融機関のいいところは、そのエリアで活動している住宅会社との関係が深いところです。地元の金融機関は、基本的に地元の経済を回そうとしますので地域の会社によく営業に出向いています。

その為、地元の住宅会社に対して特別金利という安い金利で住宅ローンを販売してくれるケースもあり「お得に」借りることができます。また住宅会社の営業マンとも何度も取引をしていて顔見知りの場合が多いので、取引がストレスなくスムーズにいく場合が多いです。

フラット35(住宅金融支援機構)

近年CMなどでもよく見るフラット35を扱っている金融機関です。

特徴は35年間金利が一定なので、将来のマネープランが立てやすいというところです。一般的に住宅ローンの固定金利の期間が長くなればなるほど、金利は高くなりますので、以前はフラット35の金利が高いというイメージがありました。

しかし、近年では住宅ローンの金利がかなり下がってきていますので、フラット35の金利も下がり、手が出しやすくなりました。また、フラット35の場合は性能の高い家を建てると最初の数年間は金利を引き下げてくれるなどの優遇もあります。

ネット銀行

ここ数年で人気が出てきたのがネット銀行です。

通常の口座でもネット銀行を利用している人は多いのではないでしょうか。ネット銀行は、支店を持たない金融機関で、審査から借り入れまで全てインターネット上で完結することができます。支店の出店費や人件費削減により、民間銀行と比べて金利が低いというメリットがあります。

インターネット上での操作が慣れている人であればおすすめしますが、ネット銀行の場合は営業マン主体ではなくお客様主体で進めなければならない為、手間がかかるというデメリットもありますので慎重に検討してみてください。 

住宅ローン金利の種類

次に金利の種類です。こちらも大きく分けて3種類です。

変動金利

金利の変動によって返済額に変化があります。固定金利より金利が低く、過去数年のデータを見ても金利がほぼ変動していないため、変動金利を選ぶ方も多いです。変動金利は途中で固定金利に切り替えることもできます。

変動金利には3つのルールがあります。

・金利は年2回(4月と10月)見直される

・返済額は5年ごとに見直される(5年間は返済額が同じです)

・金利見直し後の返済額は、前回の返済額の125%以上にはならない

変動金利のメリット

固定金利よりも金利が低いので、金利が上がらなければずっと低金利で住宅ローンを利用できる。

変動金利のデメリット

将来金利が上昇するリスクがあり、常に金利の動向を追わなければならない。

期間型固定金利

固定金利の年数を選択できるのが期間型の固定金利です3年、5年、10年といった金融機関が設定した機関の中から年数を選び、その期間中は金利が変わらず支払額は一定です。

その選択した期間が終わったタイミングで、次の金利タイプを選択します。変動金利を選んでも違う機関の固定金利を選んでも大丈夫です。もちろん選択する期間が長い方が、金利は高く設定されています。

固定金利のメリット

選択した期間は返済額が安定しているので安心。近い将来の収支計画が立てやすい。

固定金利のデメリット

変動金利よりも金利が高いため、損をすることがある。

全期間型固定金利

借入する期間の金利がずっと一定です。金融機関の特徴で紹介したフラット35がこれに該当します。

各金融機関でフラット35の商品は扱っていますが、金利や手数料が少しずつ違う場合もありますので「お得に」借りられる金融機関を探しましょう。

全期間固定金利のメリット

月々の支払い額がずっと同じなので、長期的な収支計画や貯蓄の計画を立てることができる。

全期間固定金利のデメリット

3つの金利タイプの中で1番金利が高い。途中で金利を変更することができない。

自分達の理想の生活に合った金利を選択して賢くローン返済していきましょう。

まず初めに住宅ローンの事前審査を!

金融機関と金利の特徴がわかったら、実際に事前審査を出しましょう。

事前審査は無料ですので、営業マンの力を借りれば、作業は書類の記入と必要書類の準備をするだけです。

住宅ローン事前審査の必要書類

・運転免許証、健康保険証のコピー

・前年の源泉徴収票(金融機関によっては過去2年分)

・印鑑(事前審査書類に押印する)

・借入残高がわかる書類(支払っているローンがある場合)

事前審査はいくつかの金融機関に審査してもらうことをおすすめします。なぜなら、金融機関によって貸してくれる額が変わってくる場合があるからです。

例えばですが、事前審査には返済負担率が審査項目に入っています。金融機関では返済負担率25%~35%くらいの割合から、返済可能額を算出していますので選ぶ金融機関によって審査基準は大きく違います。

例えば年収500万円の場合の、A銀行とB銀行の借入可能額を見てみます。どちらも金利は1%です。

A銀行(返済負担率25%)  返済負担額 年間125万円(月々約10.4万円)  借入可能額 約3,700万円

B銀行(返済負担率35%)  返済負担額 年間175万円(月々約14.5万円)  借入可能額 約5,100万円

同じ年収でも銀行によってかなりの金額差があります。

他にも様々な審査項目がありますので借入額やその他の費用に金額差が出てくる場合があります。営業マンに金融機関の特徴を聞いて、自分達に合った銀行を紹介してもらいましょう。

まとめ

土地やプランが気になる気持ちはわかりますが、まずは資金計画に取り組むことがいい家づくりの近道になります。

資金計画は家づくりの根っこになる非常な大切な部分ですので、夫婦でしっかりと話し合いをしてください。そして営業マンの力も借りながら、自分達に合った金融機関や金利タイプを選択しましょう。

資金計画で大切なことは無理のない計画を立てることです。

せっかくマイホームが手に入ってもその後の生活が苦しくなっては、マイホームで楽しい暮らしを送ることができません。ぜひ正しい資金計画を立てて、マイホームを完成させ、充実したマイホーム生活を送りましょう。

良い土地を探したい方必見!土地の探し方と決めるコツ

建物を建てる上で、必ず必要になってくるものが土地です。建てる土地がなく、土地から探して家づくりをする人も多いでしょう。

建物の場合、住んでから気に入らないところがあればリフォームや、最悪の場合建て替えも可能です。しかし、土地の場合はそうはいきません。今建っている建物をそのまま別の土地へ移動させることは難しいからです。その為、土地を選ぶときには慎重な判断と、ここぞというときの決断力が必要になってきます。

土地は住宅以上に専門用語が多かったり、資料を見ても中々わかりにくいです。ではいい土地に出会うためにはどのように行動すればいいのでしょうか。今回は、皆様がいい土地と出会うためのコツを伝授します。

土地探しは誰に頼むのが1番いい?

土地探しは住宅会社の営業マンに頼みましょう。土地なのに住宅会社にお願いしていいの?と疑問を持たれる方も多いですが、住宅会社としては大歓迎です。もちろん無料で探してくれます。

住宅会社の営業マンは自分が提案した土地で話が進めば、資料等も一式手元にあるので建物の提案がしやすいです。また、不動産屋もわかっていれば土地の詳しい情報も事前に仕入れることができるので、より詳しい提案をすることができます。

お客様としても、敷居が高いといわれている不動産屋に自分で行かなくていいというメリットあります。また、不動産屋はあくまでも土地を売ることが仕事ですので、建物のことまで考えて販売はしてくれません。あくまでお客様の要望に当てはまる土地をおすすめするだけです。対して住宅会社であれば、その土地ならどのような建物が建築できるか、建物と土地を合わせた総予算をわかった上でアドバイスをしてくれます。

住宅会社の営業マンに伝える土地の要望は、1記事目の建てたい場所を考えたときにノートにまとめた内容です。どの住宅会社でも土地は探してくれますが、展示場を見た中で話を進めてもいいなと思えた2~3社に頼むといいでしょう。各住宅会社でつながりの深い不動産屋が違いますので、2~3社に頼むと違う情報を教えてくれることも多いです。

土地資料をもらったら必ずチェックするべき10個の項目

要望を伝えると1~2週間くらいで、営業マンが土地資料を準備してくれます。ぱっと見わかりにくい土地資料ですが、次の10個の項目を確認すればOKです。聞きなれない言葉も多いと思いますので、それぞれの項目を簡単に紹介していきます。

本体価格

ズバリその土地の価格です。この価格にさらに様々な諸経費が掛かりますので、この価格だけではその土地が安いか高いかは判断しないようにしましょう。

所在地、地図

資料に載っている地図や所在地から立地を確認してください。グーグルマップのストリートビューで見ると、現地の様子がよりわかると思いますので確認することをおすすめします。

広さ、形状

広さの感覚を○○坪という数字だけから想像することは難しいと思いますので、営業マンに詳しく聞いてみてください。その土地に家と車を配置した時に、どのようになるかがわかるような丁寧な資料を準備してくれる営業マンもいます。

またその土地がどのような形をしているかも確認しましょう。東西の幅があまりにも狭いと、縦長の家になり日当たりが取りにくいなどのデメリットもあります。

地目

謄本に登記されている地目のことです。住宅を建てるときには、地目が宅地でなければいけません。しかし、売り出されている土地には畑や山林、雑種地などという地目も多いです。このような地目の時はほとんどの場合、購入者がお金を払って宅地へ変更しなければいけませんので諸費用が掛かります。

都市計画

市街化地域や市街化調整区域など、どのような開発をしていくかを地域ごとで分けられています。市街化地域であれば地目が宅地になっていればすぐに家が建てられますが、市街化調整区域ですと購入者が条件を満たしていないと家が建てられない場合もあります。条件は市町村単位で違いますので営業マンに確認してみてください。

用途地域

市街化区域の場合は、さらにエリアを12個の地域に分類しています。第一種住居地域のような住宅を建てるエリアや、商業地域のようにお店などがたくさん立っているエリア、工業地域のような工場がたくさんあるエリアなど様々です。12個の地域の内、一般的な住宅が建てることができないのは工業専用地域だけです。しかし、用途地域によって周辺環境や将来の街の変化が想像できますので必ずチェックしておきましょう。

接道

接道とは土地に対して道路がどちら側に接しているかです。南側に接している場合、大きな窓が多かったり玄関を南側に持ってくることができますのでかっこいい外観を作りやすいです。逆に北側に接している場合は、北側から駐車場・建物・庭の順番で配置されるパターンが多い為、プライベートな庭を作ることができます。子供が庭で遊んでいても誤って道路に出る可能性が低いので安心です。

また、資料には接している道路の幅も載っている場合が多いです。道路が狭いと運転が苦手な方には向いてないでしょう。逆に大きい道路に接していると車通りの多い土地の可能性もあります。

設備

上下水道などのライフラインの設備がどのようになっているかがわかります。

まず上水道ですが、水道管を売主側で引き込んでくれるのか、買主側がお金を払って引き込まなければいけないかを確認します。次に、下水道が浄化槽エリアなのか本下水のエリアなのかを確認します。浄化槽エリアですと自分の土地の中に浄化槽というものを設置してその槽の中で汚水を浄化してから放流しなければなりません。浄化槽エリアは浄化槽設置代がかかりますので、初期費用は本下水エリアの方が安いです。

現況、引渡し

現況とは現在の土地の状況がわかります。

古い家が建っていたり、駐車場として使われているなどという状況が書いてあります。引渡しとは、その現況をそのまま引き渡すのか、古い家を解体してから引き渡してくれるのか、また、駐車場の契約期間が終わる3か月後でないと引渡しができないなどの引渡しの条件が書いてあります。

古い家が建っているのにそのまま引渡す土地であれば、買主が解体費用を負担しなければならない為、大きな費用が掛かってきます。

取引態様

資料を出している不動産屋が直接取引するのか、不動産屋が地主との仲介役になっているのかがわかります。ここで確認すべきことは取引態様が「売主」であるかという1点のみです。売主の場合、仲介役が誰もいないという意味なので仲介手数料がかかりません。逆に、仲介や媒介などの場合は仲介手数料がかかってきます。

土地の本体価格が400万円以上の場合、「本体価格×3%+6万円×消費税」がかかってきます。土地の価格が高額なほど仲介手数料も高くなりますので要チェックポイントです。

土地を決めるコツは現地視察!

いい土地を購入する方法、それは現地視察を徹底的に行うことです。現地で実際に確認することは次の3点です。

におい、騒音などの環境

資料ではわからないのがにおいや騒音です。少し遠くに家畜場があって風に乗ってにおいが流れてくるなど、地図だけではわからなかった周辺環境がわかります。また、隣の家が10匹も犬を飼っていて鳴き声がとても気になってしまうなどの、騒音問題も現地に行かなければわかりません。

また、現地へは朝昼晩や平日や土日など様々なタイミングで見に行くことをおすすめします。例えば、日曜の昼間に現地へ見に行って、とても静かな土地で気に入ったとします。しかし、平日に見に行くと、朝は通勤の抜け道に使われていて意外と車通りが多かったり、昼間は近くにある土日休みの工場から大きな音が聞こえてくるなんてこともあります。

このようなことに住んでから気づかない為にも、現地へは色々なタイミングで視察へ行きましょう。

土地の現状、周辺住宅の確認

実際現地へ行かないとわからないことが、土地の高さです。現地へ行ってみたら土地が道路よりもかなり低いことがあります。そのような土地は家を建てるために土を搬入しなければならず、造成費用が掛かってしまいます。また、土地に大量の草が生えている場合は着工前に処分しなければなりません。業者にお願いする場合はもちろん費用がかかりますので注意が必要です。

また、周辺の住宅もチェックしましょう。自分達が思い描いているマイホームが周りの建物と並んだ時に違和感がないか、または、近くに似ている家がないかを確認しておくといいでしょう。

雰囲気

実際土地の決め手のほとんどがこれだと思います。現地へ行ったときに、直感でいいと思った土地は決めるべきです。色々な土地資料を見ているとどこがいいのかわからなくなってしまう場合が多いですが、現地へ行くと自分がその土地で住むことがイメージできる土地とできない土地があります。

冒頭でも言いましたが、土地はその家に住む限りは変えられないものです。その為、印象がいい土地や雰囲気が気に入った土地を選ぶべきです。その後に、①や②の条件がクリアできているか我慢できる範囲かを判断してみてください。

このように現地視察には資料を見るだけではわからない情報がたくさん眠っています。必ず土地を決める前に現地を見に行ってその土地がいい土地なのか見極めましょう。

いい土地を見つけるまとめ

いい土地に出会うためのポイントを整理します。

・土地探しは住宅会社の営業マンにお願いをする。

・土地資料をもらったら、必ず10個の項目のチェックをする。

・気に入った土地は様々なタイミングで現地視察へ行く。

・土地を見た時の直感を大切に!

この4つのポイントを意識して土地探しに取り組んでみてください。

建物は自分の要望を入れ込んで1から作り上げていくものなので理想のマイホームに100%近くまで近づけることができますが、土地は元々ある物の中から選びますのでそうはいきません。現地を見に行って直感でいいなと感じた土地は、他の要望が7割満たしていれば購入するべきです。逆に要望はすべて満たしているけど、見に行ったときにあまりよくないと感じた時は、購入を見送るべきです。

ぜひ自分に合った土地を営業マンの力を借りながら探していきましょう。

子育てのしやすい注文住宅を建てるための3つのポイント

子供の誕生や成長を機にマイホーム購入を検討し始める方は多いです。なぜならアパートでは、中々子育てがしにくかったり、周りの住人に気を使わなければならないので子育てがストレスに感じてしまう方もいるからです。

一戸建てであれば、子育てをしやすい環境を作ることができます。

子育てがしやすい環境とは、次のような家のことです。

・家事を時間短縮できる家

・子供の様子がわかる家

・子供の成長につながる家

家事を短縮することができれば、その分子供と遊ぶ時間が増えますし、自分の息抜きの時間を取ることもできます。また、子供の成長を見守れるための間取りづくりはもちろん、成長を促すような家づくりも注文住宅では作ることができます。

今回が子育てのしやすい家をつくるための、間取りのポイントを3つご紹介しますので、自分の子育ての考えと一致する場合はぜひ取り入れてみてください。

子育てのしやすい家を建てるための3つのポイント

家事動線を工夫する

家事を楽にすることで、子育てのしやすい環境を作りだすことができます。家事動線で工夫するポイントは、距離と流れを意識することです。

まずは家事動線の距離についてです。自分が負担と感じている家事をするときの動線を短くしましょう。例えば、家事の中で洗濯が負担と感じているのであれば、洗濯する場所と干す場所の動線を近づけ、さらに洗濯物をたたむ場所からしまう場所を近づける間取りにしましょう。そうすることで、苦手な分野の家事を時間短縮することができます。

また、動線を短くするだけではなく、家事を流れ作業で行えるような動線を作ることも家事楽のポイントです。

例えば、玄関とパントリー、さらにキッチンが一直線上にある間取りにします。

そうすることで、無駄な移動をせずに買い物したものを直接パントリーにしまい、残りの食材を冷蔵庫へしまうことができます。また、キッチンと給湯器のリモコン、浴室を一直線にすることで、夕飯を作っている途中で浴室を掃除したり、お風呂を沸かす家事が効率よく行えます。

さらに、クイックルワイパーなどの掃除用具を1ヵ所に収納するだけではなく、家の数ヵ所に設置できるような空間を作ります。

そうすることで汚れていると気付いたら、他の家事をしている流れの中でも近くの掃除用具をさっと取って掃除ができます。また、洗面所にクイックルワイパーを置いておいて、髪の毛を乾かしたら必ず洗面所のごみを拭き取ることを家族のルールにしておけば普段の掃除が楽になりますし、お子様にも掃除をしてもらうきっかけになります。

子供の様子がわかる間取りにする

家事や休憩をしながらも、子供が遊んだり勉強する様子が見えるような間取りにするといいです。

家事をしているときも子供とコミュニケーションを取りやすくすることで、子供も寂しい思いをしなかったり怪我をしにくい環境を整えることができます。また、勉強をする様子を確認できる間取りにすることで、子供がきちんと宿題をしているかどうか、集中力がどのくらいあるのかどうかなどの子供の成長も確認することができます。

子供の集中力が切れてきたなと思ったら、ご褒美を決めてもう一度集中させるなどの作戦を取れることも、子供の様子を伺える間取りにすることで起こるメリットです。

また、意外と好評な間取りが、キッチンからトイレや洗面所を見ることができる間取りです。

料理をしていて手が離せないときに子供がしっかり手を洗っているか、歯を磨いているかなどを目で見て確認することができます。また、お子様が1人でトイレを出来るようになったがまだ不安なときは、キッチンで料理をしながらこっそり見守ることもできます。

家事を楽にするためにキッチンと洗面所を近づける方も多いですが、意外と子供の成長を見守ることの出来る間取りでもあります。

収納は量よりも質にこだわる

子供の物が増えるから大きな収納が欲しいという方が多くいますが、納戸のような大きな収納がある家

では、部屋は片付きません。収納は必ず量よりも質にこだわりましょう。

質にこだわった収納とは次の3点を考えられている収納のことです。

・収納したいもの

・どこに配置するか

・高さや奥行

質の高い収納の2つの例をご紹介

1つ目は、子供のおもちゃ用の収納です。

1つの大きなボックスにおもちゃを詰め込んでそれを棚の上に置くという収納方法を取っている方も多いと思います。しかし、全てのおもちゃをまとめて収納する必要はありません。

例えば、車などの床面で遊ぶおもちゃは1つのボックスに入れて収納します。その収納には下にローラーが付いていて、子供の力でも転がして持ってこられるようなタイプにします。大工さんにお願いすれば収納の枠にすっぽり収まるようなローラー付ボックスを作ってもらえますので相談してみてください。

また、カウンターでお絵かき遊びをする場合は、そのカウンターの横や下にお絵かきセットをしまうための収納を作ります。

このように、おもちゃを1ヵ所にまとめるのではなく、使う場所に収納場所を作ります。また、子供が出し入れできる高さに作ることで、自分で簡単に出し入れすることができます。片付けやすい収納であれば、子供も率先して片付けをしてくれるのでお部屋も清潔に保てます。

2つ目は、日用品買い溜め用の収納です。

日用品の収納もおもちゃの場合と考え方は似ています。

ポイントは使う場所の近くに日用品をしまうということです。日用品をしまうために、大きな収納を1つ欲しいという方いますが、それでは使いにくい収納になってしまいます。なぜなら、キッチン用の洗剤をトイレで使うことはないですし、同じようにトイレットペーパーをキッチンで使うこともありません。それぞれ使う場所が決まっているのに、それを1ヵ所にまとめてしまうと使うときに効率が悪くなってしまいます。

例えば、トイレの近くにはトイレットペーパーやトイレ用洗剤、生理用品などをしまえる収納を作ります。トイレの中に作れれば最高ですが、トイレの空間をそこまで広く作ることはできない方も多いと思いますのですぐ近くに作りましょう。

日用品収納のポイントは高さと奥行きです。

台がないと取れない高さの棚や、膝を曲げて取らなければいけない収納は使いにくいですし、整理整頓をやらなくなります。

使用頻度の高いトイレットペーパーや生理用品などは必ず立ったまま出し入れしやすい高さに収納しましょう。また奥行きは浅めがおすすめです。奥行きが深い収納だと、奥にしまったものは中々使わなくなります。

他の日用品の買い溜めも、なるべく奥行きが浅く、手の届く高さの棚を作って収納しましょう。

手の届かない高さの所には、たまにしか使わないドライバーなどの工具や薬箱などをしまって空間を有効活用してください。低い高さの収納では、吊って収納できるミニホウキやブラシなどをしまうと取りやすく収納内の床も掃除しやすいので便利です。

このように収納はしまう物、位置、高さを工夫することでしまいやすくなります。しまう物を決めておけば、物が入らないという考えよりもそこに入るだけの買い溜めをすようという考えに変わってきます。また、配置や高さを考えて収納を計画すると、子供も片づけを手伝える環境になります。

まとめ

子育てのしやすい家は、家事楽の家とも共通しています。家事を楽にすることで子供との時間が増えたり、自分の中に余裕が生まれて子育てがしやすくなります。

それぞれの家庭で家事のしやすい動線や収納計画はそれぞれですので、普段の生活の流れを振り返って考えてみてください。

マイホームで子供と過ごす時間は小学校を過ぎるとぐっと減ってしまいます。子供の成長を機に家づくりを考えるのであれば、子供とコミュニケーションをできるだけ長く取れるマイホームづくりをしてみてください。

二世帯住宅で両親とストレスのない生活を送るための間取りづくり

二世帯住宅で両親とストレスのない生活を送るための間取りづくり!!

親と一緒に一軒家で生活する二世帯住宅も需要はまだまだあります。

・土地を買うには予算が苦しい

・実家が古くなってきて、災害時に親が心配

・将来的に親と住もうと考えている

・共働きで子供も小さいので、親が近くにいると安心

このような理由がある方は、二世帯住宅を検討すると思います。

しかし、二世帯住宅を建てるときは設計段階から細かい生活のイメージや打ち合わせをする必要があります。なぜなら生活リズムの違う、別々に生活していた世帯が同じ空間で生活するからです。

お風呂に入る時間、起きる時間など、様々なタイミングで生活リズムが違うと気を使います。また、出掛けるタイミングや家にいるときの過ごし方が気になってしまい、それがストレスにつながる場合もあります。

二世帯住宅を建ててしまったら、別居はできませんので細かく打ち合わせをしてストレスのない二世帯住宅を建てましょう。

二世帯住宅の種類

二世帯住宅には大きく分けて3つのタイプがあります。二世帯住宅を建てたいと思った理由によってどのタイプが合うかは変わってきますので、ご自身に合った二世帯住宅のタイプを考えてみてください。

完全分離型

玄関、水回りはもちろん、リビングやダイニングなどの共用できる全ての空間が分離しているタイプです。

1棟に2世帯入れるアパートを想像してもらえるといいと思います。ここまで分離した二世帯住宅がいいという方は、土地の広さがあり建築費にも余裕があるなら別棟で2棟建てるという選択肢もあります。

そうすることで、生活音にも気を使わなくて済みます。

完全分離型のメリット

・完全に空間が分けられているので、気を遣わずに過ごせる

・自分達の好きな生活リズムで過ごせる

・どちらか1世帯が住まなくなった時に、賃貸住宅として活用できる

完全分離型のデメリット

・介護が必要になった時に行き来がしにくい

・設備や空間が全て2世帯分ある為、建築コストと光熱費がかかる

・分離しているので同じ一軒家でもコミュニケーションを取れない

一部共有型

玄関はもちろんのこと、他にも水回りの一部などを共有で使い、LDKなどは分離させるようなタイプです。

お風呂に入るタイミングが全然違う方などは、共有にしても混み合う時間帯がないので比較的ストレスを感じにくいです。逆に食事を取るタイミングが違うと、リビングでくつろいでいる方と食事を取っている方がいて落ち着かないので共有部分にしない方がストレスが溜まりません。

この様に、生活スタイルによって共有部分を選んだ二世帯住宅が一部共有型です。

一部共有型のメリット

・設備を共有することで、建築コストを抑えることができる

・お互いの生活リズムをある程度守ることができる

・コミュニケーションを取れる空間がある

一部共有型のデメリット

・共有する場所を間違えて設計すると気を使う

・玄関が同じなので、出掛ける時や帰りの時間を気にしてしまう

完全共有型

1世帯の住宅の中に、もう1世帯の寝室が追加されている建物です。

2世帯住宅というよりも同居という感覚の方が近いです。世帯の生活リズムが似ている方や、現在も一緒に住んでいて慣れている方にはおすすめです。

 

完全共有型のメリット

・共用する空間が多い為、建築コストや光熱費が抑えられる

・コミュニケーションを取れる場が多い

・お互いに忙しい時に、家事を分担することができる

完全共有型のデメリット

・生活リズムが違うとストレスが溜まる

・お互いのプライバシーが保たれず、気を使い疲れる

・お風呂や洗面台の取り合いになる

二世帯住宅は生活リズムを考えて共用部分を決めるべき

二世帯住宅でストレスなく生活するポイントは、分離させる空間と共有空間をしっかりと設計段階で検討することです。

空間ごとに分離型と共有型で向いているタイプをご紹介していきますので、チャックしてみてください。

トイレは世帯に限らず最低2個は必要だと思いますので、紹介していません。

二世帯住宅の玄関

分離型がおすすめタイプ

「朝早くや夜遅くに出かける」

早朝や深夜に外出したり帰宅する場合は、寝ている家族に迷惑がかかることがあります。また、いちいち出掛けた理由や場所を聞かれることもストレスになります。

「お互いに来客が多い」

訪問者が多い方は、分離型をおすすめします。インターホンが鳴った時にどちらの世帯に用があるのかがわからず、何回も自分がインターホンに出たのに親世帯の来客ばかりだとストレスになることがあります。

共有型がおすすめタイプ

「留守の間、子供の面倒を見てほしい」

共働きの家庭で子供が留守番をしている場合は共有にしましょう。

子供が無事に帰ってきたかがわかるのはもちろんのこと、自分達が帰宅するまで面倒を見ていてくれるので非常に安心です。

「親の介護が必要」

介護が必要な場合や、将来的に介護をしようと考えている方は、玄関を共有にした方が手間が減ります。

分離にしておくと介護のたびに1度外に出て隣の部屋まで移動しなければならないので介護の負担が大きくなってしまいます。

二世帯住宅の浴室、洗面所

分離型がおすすめタイプ

「2世帯で使うタイミングが同じ」

共有すると1番ストレスが多いのが、浴室と洗面所です。2世帯となると多いと6人を超える人数で使用することになります。

お風呂に1人当たり30分入るとなると6人でも最低3時間もかかってしまいますので分離型をおすすめします。

「女性が多い」

さらに世帯の中で女性が多い場合は特にストレスが溜まります。ストレスの原因は待ち時間だけではありません。

女性は浴室や洗面台にたくさんのヘアケア用品や化粧品を置きますので、かなりの空間が必要になりますので分離型を検討してください。

共有型がおすすめタイプ

「生活リズムがバラバラ」

生活リズムがバラバラだと分離させた方がメリットの多い二世帯住宅ですが、浴室と洗面所に関しては逆のことが言えます。

浴室は親世帯が早い時間に入り終わっていると、自分達は通常通りに入浴することができます。また、洗面台も使う時間が違えばお互いにストレスなく、使うことができますので問題ありません。

「設備にかかる初期費用を抑えたい」

なるべく費用を抑えたい方は、共有をおすすめします。浴室と洗面所を分離させて作ると、少なくとも2坪の面積が増えることになります。

その空間にUBや洗面台などの設備が設置されますので大きな費用アップにつながりますので、共有の方がお得に建築することができます。

二世帯住宅のLDK

分離型がおすすめタイプ

「食事を取るタイミングがバラバラ」

食事のタイミングが合わない場合、親世代が食事中に料理をしなければならなかったり、自分達が食事をしている間に両親はリビングでくつろぐので、ニオイや音に気を使います。

好きなタイミングで気兼ねなく食事を取りたい方は分離型を選びましょう。義母に料理姿を見られることもなくて気が楽です。

「友人をリビングへ招くことがよくある」

分離リビングであれば、義母が友人を招いてもお茶を出す必要がないですし、自分の見たいテレビをくつろいで見ることができますのでストレスはありません。

逆に自分が友人を招いても、時間などを気にせず楽しむことができます。

共有型がおすすめタイプ

「コミュニケーションを多く取りたい」

LDKは家の中で1番コミュニケーションを取りやすい空間です。家族で情報共有をしたり、同じ空間でくつろいでも気を使わない関係性の場合は共有型でも問題ないでしょう。

「動物を飼っている」

動物を飼っている場合、なるべく人間といた方が落ち着くペットも多いので共有型をおすすめします。どちらかの世帯が旅行等でいなくても面倒を見てくれるので安心して出掛けることができます。

二世帯住宅は打ち合わせも大切

二世帯住宅を検討する方は打ち合わせが非常に大切ですし、営業マンの配慮によってストレスのない家になるかどうかが大きく変わります。

打ち合わせの時のポイントは2つです。

1つ目は、世帯別々の打ち合わせの時間を取ってもらうことです。

奥様が義父母と生活する場合、家で一緒に過ごす時間が長く、家事も一緒に行うことも多い為ストレスがかかりやすいです。

そのため奥様の意見を尊重することがとても大切になってきます。

しかし、いつも全員での打合せですと中々意見を言いにくく、ストレスのかかりにくい家をつくることができません。必ず世帯ごとで打ち合わせをする時間を住宅会社に取ってもらい、本音を打ち明けましょう。

2つ目は、中立な立場で意見を言ってくれる営業マンと出会うことです。

営業マンの中には、家族の中で決定権を持っている人の味方になろうとする人もいます。

そうすることで、話がスムーズに進み、その住宅会社で決めてくれる可能性が高まるからです。

しかし、それではいい二世帯住宅にはなりません。

必ず、世帯それぞれの意見を聞いた上で、第三者的な目線から正しい方向をアドバイスしてくれるような営業マンを選んでください。

まとめ

二世帯住宅は、お互いの生活を尊重しつつも、気を遣わずに生活できることが1番大切なことです。

せっかく夢のマイホームを建てたとしても、毎日ストレスを抱えて生活していては建てた意味がなくなってしまいます。

ご両親との良好な関係性を保ち続けるためにも、多少気まずいと思うことでも必ず打ち合わせのときに自分の意見を伝えた上で、空間の分離と共有を決めていきましょう。

そうすることで、住んでから快適な二世帯住宅ライフを実現することができます。

建て替えの段取りと注意点

建て替えとは、現状建っている建物を取り壊して、新しく家を建てることです。

リフォームは、建物の躯体を活かして増減築したり、間取りを変える手法ですので全くの別物です。

建て替えの方が費用は掛かりますが、高品質で高性能な住宅を新たに建てることができますので、長く安心に暮らすことができます。また、建て替えでは解体費用はかかりますが、土地を買う必要がないので初期費用も抑えられます。

しかし、建て替え工事には通常の新築工事よりも必要な段取りが多くなります。

事前に準備をしておかないとバタバタしてしまい、新築の建物の打合せどころではなくなってしまう場合もありますので、ゆとりを持って行動しましょう。

建て替えの段取り

建て替え工事で必要な段取りをご紹介します。ここにプラスして通常の新築工事の流れも加わります。

お客様自身でやること

解体業者を決める

お願いする住宅会社が決まったら解体する業者を探しましょう。

住宅会社が提携していたり、いつもお願いしている解体業者がいる場合もありますので、住宅会社に相談するとよいでしょう。

事前に見積もりを取って、資金計画に落とし込んでもらってください。そして、双方合意ができたら契約へ進みます。解体の工事は、建物の契約書と別の契約書で交わされる場合がほとんどです。業者によって手付金が必要になる場合もありますが、一括で解体後に請求されることが多いです。

支払い方法も事前に確認しましょう。

仮住まいの準備

仮住まいとは、解体工事と新居建築をしている期間に住む場所です。

ハウスメーカーで建てる場合だと半年近く、工務店ではもっと長い期間住むことになります。エリアや家賃、条件などをしっかりと検討してください。

また、短い期間だと中々貸してくれない賃貸業者もいますので、早い段階から物件探しをしておくとスムーズに解体へ進むことができます。

解体する建物の片付け

仮住まいが決まったら解体する建物の片付けを終わらせましょう。

家一軒の片付けはかなりの時間がかかりますので、建て替えの建築を計画し始めたら徐々に片付けを始めてください。

まずは新築住宅で使う物、仮住まいで使う物、捨てるものをまずは分けます。新築住宅と仮住まいで使うものは、仮住まい先へ運ぶ必要がありますので引越し業者を手配して運んでもらいます。

次に、捨てるものについてですが、解体する建物の中に残しておいていいものと、自分で処分した方がいいものがあります。

詳しくは「建て替えをする際の注意点」でご説明します。

住宅会社と相談して決めた解体スケジュールまでに、必ず片付けを終えてください。間に合わないと解体工事はもちろん、その後の着工や建物の完成が大幅に遅れてしまう可能性があります。

郵送物の転送

仮住まいへの入居日が決まったらそれに合わせて、郵送物の転送届を出しましょう。

転送届を出さなくても、工事現場にポストを置いておけば郵送物は届きます。しかし、配達員に迷惑をかけてしまったり、いちいち郵便物を取りに行かなければならない為、転送届を出すことをおすすめします。

電気・ガス・インターネットの停止

解体する建物の電気・ガス・インターネットなどの契約を解約または停止してください。

水道工事に関しては、解体工事や建築工事で使うとこが多いので、業者と指示に従って進めてください。

仮住まいの電気・ガス・水道の契約

仮住まいのライフライン契約もしてください。固定電話がある場合は、仮住まいへ移設することができますので手続きをしましょう。

仮住まいが市外になる場合は市外局番が変わってしまいますので、注意してください。

住民票の転居届

仮住まいが市外になる場合は、転居届を提出してください。提出しないと、その市のサービスが受けられない場合があります。

住所変更をすると免許書や保険証などの変更も行わなければならず、かなりの手間がかかりますので、なるべく市内に仮住まいを借りた方が楽です。

ただし、市内に仮住まいを借りる場合でも期間が1年を超える場合は住所変更が必要となりますので、注意が必要です。

住宅会社と一緒にやること

解体前の申請

解体工事の契約が済んだら、建築リサイクル法の届け出や道路使用許可申請が必要となります。

書類は業者が準備してくれますので、お願いされたら速やかに署名・捺印を行ってください。

解体前立会い

解体を始まる前に必ず現場にて立会いを行ってください。

間に住宅会社が入って見積もりを取った場合だと、認識のすれ違いが起こる場合があります。

解体業者・住宅会社・施主の3者立会いを行い、残す木や外構はどれか、また建物内に残しておいて大丈夫な物などを再度確認してください。また、立会いをした上で見積もりに変更がないかもしっかりと確認しましょう。

 

近隣挨拶

解体工事前に近隣にお住まいの方に挨拶をしておくとクレームが起こりにくくなります。

また、解体業者と一緒に回ることで、解体中に何かあれば業者に連絡が入りますので、業者に対応してもらうことができます。新居に住んでからも友好な関係を築けるように、事前に挨拶周りをしておきましょう。

新居が完成したタイミングでもう1度、挨拶に行くとさらに良いです。

お祓い

新築工事の着工前に地鎮祭をする方は多いと思いますが、解体工事前にはお祓いをしてもらう方もいます。

お祓いは、長い間住んだ家や土地に感謝するとともに、これから行う解体工事の無事や安全を祈願するために行う儀式です。

神主さんを呼んで、執り行ってもらうのが一般的です。

お祓いなどは義務ではないので、最近ではやらないという方も増えてきています。

しかし、神棚や仏壇、井戸などには魂が宿ると言われていますので、儀式を行うことが通例です。

何かあってからやらなかったことを後悔するのであれば、やっておいた方がいいという考え方もあります。解体する建物に住んでいたご家族の意見も聞いて検討してください。

解体後立会い

解体が終わったら、解体前立会いをした時と同じメンバーで再度立会いをしてください。

依頼通りに解体が行われているかを確認した上で、費用の支払いに移るようにしてください。

解体後の滅失登記

滅失登記とは、建物の解体が終わったタイミングで行う登記で、建物の登記を抹消する手続きです。

建物を解体して1ヵ月以内に登記する必要があります。

司法書士の先生に頼むと書類を作成して手続きしてくれますので、内容の説明を受けてから書類に署名・捺印をしてください。

司法書士は住宅会社や解体業者が紹介してくれます。新築の建物が完成したら、また新たに建物の登記を行います。

 

建て替え工事をする際の注意点

建て替えの工事をするときに注意することは2つです。

1つ目は、解体する建物の片付けについてです。片付けのポイントは、解体業者に処分をお願いする物と、自分で処分する物をしっかりと判断することです。それによって、解体費用が大きく変化します。

まずは、解体業者に処分をお願いした方がいい物についてです。

木製のタンスや収納棚、鉄製の棚などは建物で使われている資材と一緒に分別できる物ですので、建物内に残しておいても解体費用には大きく影響しません。その為、建物内に残しておいて大丈夫です。

逆に、自分で処分した方がいい物です。

・布団や衣類などの布製品

・食器などの陶器類

・家電

これらの物は、解体業者にお願いすると処分費がかなり高くついてしまいますので、自分で処分した方がいいでしょう。

解体見積もり時に、「建物内に残存物はない状態で見積もります。」と言われたら、布製品や家電などの自分で処分した方がいい物は建物内にない状態という意味です。この見積もりのまま、衣類などを残してしまうと請求額が高額になりますので注意しましょう。

2つ目の注意点は、建て替えができる土地かを事前に確認することです。

古い家を壊して土地が空いたからと言っても、必ず新しい建物が建てられるとは限りません。

昔は家を建てるための制限が少なかったので様々な条件の土地でも家を建てることができましたが、今は色々な制限があります。

建築基準法や都市計画法をクリアできる建物や土地でないと、建て替えができないケースもありますので事前に住宅会社に調査してもらいましょう。

また、建てられる場合でも市街化調整区域の場合は、様々な申請が必要になる場合が多いです。

申請を行うと費用や期間がかかってきます。長い申請だと1~2年かかることもありますので、トータル的に考えると土地を購入した方がメリットが多い場合もあります。

いずれにせよ早めに住宅業者に相談をして、最善の方法が選択できるように注意しましょう。

まとめ

建て替えには様々な段取りや注意が必要です。うまく進めるコツは、住宅会社や解体業者に細かくスケジュール組みをしてもらうことです。

いつまでに何をするかが明確にわかると、それに向けて家族で協力して動くことができます。

段取りよく行動して、すんなりと新築工事に進めるようにしていきましょう。片付けだけは、早めに始めてくださいね!

注文住宅契約前の打合せで気を付けることと決めるべき内容を徹底解説

契約前の打合せは住宅会社を決めるための期間と思う方も多いと思います。

その為、その会社の特徴や金額などの比較しやすい項目に目が行きがちです。しかし、契約前に確定しておいた方がいい項目もあります。

また、契約前に注意して行動することで契約後にトラブルが起こりにくい関係性を作ることもできます。

今回は契約前の打合せについて徹底解説します。契約前の正しい打合せの心得をお伝えしていきます。

注文住宅契約前までの打合せで気を付けるべき3つのこと

打合せ中はメモを取る

1記事目で紹介した家づくりノートに、毎回の打合せ記録をメモしましょう。

数社の住宅会社で打合せをしていると、打合せを重ねるごとに内容が濃くなり記憶が曖昧になりがちです。

最終的にどの住宅会社にお願いをするのかを冷静に判断するためにも、ノートに書きこむ作業はとても大切です。プランや資金計画、見積もりは住宅会社が資料をくれますのでメモする必要はありませんが、営業マンとふとした瞬間に話した言葉が要チェック項目です。

メモするべきことの例をお伝えします。

・こちらの要望したものができるかできないか、いくら位でできるのか

・工期はどのくらいかかるのか

・業者さんや担当設計やインテリアコーディネーターの情報

・アフターメンテナンスの具体的な話

打合せの中で、営業マンが体験談や具体的な例を入れながら話をしてくれる場面があります。

そのような情報は資料やパンフレットには載っていない、現場の生の声です。

家を建てるときは意外とそのようなことが大切になってくることが多いですので、忘れないようにメモしておきましょう。

営業マンの前ではメモを取りにくいという方は、終わってからまとめて書いても大丈夫ですが内容を忘れないように他社の打合せへ行く前に必ず書きましょう。

打合せを終えて、良いと思った点や気になった点なども書いておくと冷静に判断ができます。

営業マンとの連絡は基本電話にする

最近は営業マンともメールやLINEでやり取りする方も増えてきています。

時間やタイミングを気にせず連絡を取れたり、後から見返せますのでとても便利です。しかし、契約前は原則電話で連絡を取ることをおすすめします。

なぜなら、営業マンの対応がわかりやすいからです。

難しい依頼をしてしまったり、急ぎの対応をお願いした時の営業マンの対応を見ておくことはとても大切です。

電話ですと声のトーンや早さ、口調を聞けば、相手が慌てているのかイラついているのかなどの感情を読み取ることができます。

ですが、LINEなどの文章ですとそれが伝わりにくいです。営業マンの性格を理解できるまでは、電話で連絡を取るようにしましょう。

展示場の清潔感や営業マン以外のスタッフの対応をみる

打合せへ行くと、ついつい営業マンとの会話に夢中になってしまいます。

その気持ちもわかりますが、毎回展示場を見渡すことが大切です。展示場へ入って打合せ部屋に行くまでに、掃除が行き届いているかをなんとなくチェックしてみてください。汚れが気になる場合は展示場だけではなく、事務所も乱雑としている可能性があります。

その場合、書類や個人情報の扱いも雑になっているかもしれません。

逆に展示場がいつもきれいだと、スタッフ全員が子供の扱いが丁寧だったり、細かなところまで気を遣えている可能性が高いです。

また展示場だけでなく、他に打合せをしている空間も見てみましょう。

特に契約後の打合せをしている家族は要チェックです。

なぜなら、打合せをしている設計やインテリアコーディネーターが、自分達の担当者になる可能性も多いからです。

きっちりとした印象で信頼をおけるタイプなのか、和やかで楽しく打ち合わせができるタイプなのかは、担当者によって大きく変わります。

自分達が理想とする打合せと近いかどうかを確認できる絶好の機会ですので、逃さずチェックしましょう。

契約前までに決めるべき内容

次に、契約前に決めておく項目をご紹介します。

営業マンは契約をしないと自分の評価につながりませんので、契約してからゆっくり決めようと考えている場合も多いです。

その為、プランや金額も定まっていないまま締約を迫られることもあります。

しかし、それでは契約してから思わぬ金額アップがあったり、いつ家が完成するのかわからないという状況が起こる可能性もあります。

次の4つのことを決めて、その内容に納得した上で契約するようにしましょう。

プラン、配置

棚の幅や扉の種類などの細かい内容まで全て決める必要はないですが、決定に近いところまでは完成させましょう。

間取りが決まっていないと、家の大きさや形、屋根の形状が変わってしまうことが多いからです。家自体の大きさや形、屋根の形状が変わってしまうと金額が大きく変わる場合が多いです。そうなると、予算オーバーしてしまい、気に入ったオプション品が付けられなかったということになりかねません。

また配置もある程度は決めておきましょう。

土地にプランを落とし込むと、排水経路や浄化槽の位置などを検討することができます。排水経路が長いと余分に費用を徴収されることがあります。また、浄化槽が庭の目立つところに設置されてしまい、素敵な外観を邪魔してしまう可能性もあります。

このようなことがないように、プランと配置は確定させてから契約することをおすすめします。

実際には契約した後もプランや配置の変更はできますので、変更したい場合は担当者に相談すれば大丈夫です。

本体の金額

プランが確定した上での話ですが、本体の金額も必ず確定させてください。

金額を確定させるとは、値引き交渉を終わらせるという意味です。

契約後では値引きを中々してくれない営業マンが多いです。

なぜなら、契約前は自社で契約をしてほしいので大幅な値引きをしますが、契約後では契約した時の利益率を下げたくないからです。

その為、値引きのお願いは必ず契約前に行い、契約時にプランでの金額を確定した上で契約に進みましょう。

希望するオプション品の金額

金額が確定したら、どこまでの要望がその金額の中に含まれているのかを確認してください。

確認しておかないと、契約してからその設備はオプションですと言われて追加で費用が掛かる場合もあります。

金額が含まれていない設備やオプション品があった時は、それがいくらで出来るのかをしっかりと確認しましょう。

予算内に建築できるからという理由で住宅会社を選んでも、オプション品が高額だと結局予算オーバーになってしまいます。契約後のトラブルにもなる可能性もありますので、事前に必ず確認してください。

スケジュール

契約前にはあまり意識しない項目がスケジュールです。しかし、契約後ではスケジュール組みはとても大切です。

請負契約書には着工や完成の時期を書く欄がありますので日付は書かれますが、この日付は参考程度の場合が多いです。

その為、契約書とは別にスケジュールの資料も用意しておいてもらうといいでしょう。着工までに月に何回くらい打合せをしなくてはいけないのか、銀行や日柄の関係で平日に仕事を休まなければならないかなどの具体的な予定を立てやすくなります。

また、スケジュールを確認したら工期が思ったよりも長く、希望するタイミングに入居できない可能性もあります。

施主としても着工の時期が明確にわかっていると、それまでに打合せを終わらせようとやる気があがります。なんとなく打合せを進めているのでは本腰が入りませんよね。

スムーズにマイホームを完成させるために、契約前にスケジュールの擦り合わせをしておきましょう。

注文住宅契約前の打合せで気を付けることと決めるべき内容のまとめ

注文住宅の打合せでは、契約後の打合せ量が多いイメージがありますが、契約前にもしっかりと決めるべきことはたくさんあります。

実際は紹介した4つの項目が決まっていないと、完全な住宅会社の比較はできていません。

間取り・金額・オプション品・スケジュールのどれか1つでも「契約後に決めれば大丈夫です」と言ってきた住宅会社は、契約後に苦労する可能性が高いので注意が必要です。

契約前には、今回紹介した気を付けるべき3つのことを意識して営業マンや会社の雰囲気を見極めた上で、4つの項目を確定させてください。

そうすることで、自分達に合う住宅会社が選びやすくなると思います。

住宅会社を決められないときに検討すべき5つのポイント

住宅会社を決められないときに検討すべき5つのポイント

性能や構造などは、各住宅会社で力を入れているところが違かったり、自社開発のものが多いですので中々比較しにくいと思います。その為、比較しやすい観点から冷静に検討することが大切です。

5つのポイントについて考える前に、まず初めに1記事目の最初に考えた「家づくりのテーマ」に沿ったマイホームが建てられる会社かを確認してください。自分達が何のために家を建てたかったのか、どんな家を建てたかったのかを振り返ることで、それを叶えてくれる住宅会社が見えてくることがあります。

振り返りが終わったら、5つのポイントを解説していきます。

営業マンの信頼度

1番重要なポイントです。営業マンとは契約後はもちろん、住んでからも何かあれば相談する1番身近なパートナーです。その為、営業マンとの相性や信頼できる人かを見極めることはとても大切です。今までの打合せの雰囲気や、電話の対応などはどうだったかを振り返ってみてください。

・話のテンポは合うか

・こちらの疑問は常に解決してくれたか

・プロとして家づくりのアドバイスをしてくれたか

・自分達の意見を聞いてくれるか

・対応は早く、お願いに対して嫌な顔はしないか

・子供も営業マンに懐いているか

このようなことを確認してください。営業マンも人間ですから、良い人でも自分達と合わない人もいます。

この先もずっと信頼して関わりたいと思う人間性を持った営業マンを選んでください。

金額

建物の金額ではなく、各住宅会社の資金計画がいくらなのかを確認してください。

ポイントは、どの住宅会社が安いかではなく、自分達の予算に収まっているかを今一度確認することです。打合せを進めていくと、営業マンのトークに乗せられて自分達が思っている予算より高くなることがほとんどです。

そのまま契約まで進んでしまうと、契約後につけたいオプションが出てきても全く採用できなくなってしまいます。

また、住んでからも予算オーバーのローン返済は生活を圧迫します。

素敵なマイホームを手に入れることは大切ですが、家族全員が豊かな生活を送ることはもっと大切です。

冷静に各住宅会社の資金計画を見直して、再度自分達の予算を考えてみてください。そして、予算オーバーになっている住宅会社は候補から外しましょう。

会社(スタッフ)の雰囲気

打合せやイベントに参加した時の雰囲気を思い出してみてください。この時に感じた雰囲気の善し悪しは契約後に意外と大切になります。

なぜなら、家づくりに携わるのは営業マンだけではないからです。

もちろん、1番身近な存在は営業マンですが、契約後は設計やインテリアコーディネーターの打合せがメインになります。さらに、毎回の打合せで子供の面倒を見てくれるスタッフがいるのかどうかは大きなポイントです。

また、現場が始まってからは工事監督、住んでからはアフターサービス担当者など多くのスタッフが関わってきます。

限られたスタッフとしか会う機会がないと思いますので、全てのスタッフのことはわかりません。ですが、スタッフの空気感は会社全体の雰囲気と似ていることが多いです。今までの打合せで見かけたスタッフの対応を思い返してみてください。

・自分の担当以外のお客様にも挨拶をしていたか

・お客様と良い雰囲気で打合せをしていたか

・施主だけでなく子供へも気遣っていたか

今後付き合う可能性のあるスタッフとの関係性はとても大切です。

ぜひ自分達と合いそうな雰囲気かどうか、思い返して住宅会社を決める1つのポイントとして考えてみてください。

建築現場

住宅会社を決める前に必ず建築現場を見に行ってください。

理由は2つあります。

1つ目は、近隣の配慮ができる会社かどうかを見極めるためです。今後ご近所さんになる近隣住民は、施主以上にあなたの工事現場を見ます。現場の管理ができていないと、その後に住む方のイメージも悪くなりがちです。

現場に行ったときは、次のようなことを確認してください。

・安全面を考慮した配慮をしているか

子供が現場へ入れないように柵やシャッターで現場が囲まれているか、また、夜間の防犯ライト等が設置されているかなどをチェックしてください。

・業者さんが気持ちよく仕事ができる環境が整えられているか

ゴミを分別できるボックスが設置されているか、また、業者さんが休憩できるためのスペースを準備しているかなどを確認してみてください。

このような会社側の配慮ができているかを現場に行ったときは見てみましょう。どうしても建築現場を見に行けない場合は、営業マンに現場への配慮を聞いてみてください。答えられなければ、営業側と現場側のコミュニケーションが取れておらず、悪いギャップがある場合も多いです。

2つ目は、業者さんの質を見極めることです。

施工技術のレベルを見極めることは難しいと思いますので、次のようなことを確認してください。

・作業中も常に現場の整理整頓を意識しているか

・しっかりとした挨拶ができるか

・業者さんが道路でたばこを吸っていないか

・道路に車を駐車していないか

業者さんが休憩しているタイミングで見に行くことをおすすめします。そうすれば、休憩前にしっかり片付けているか、どのような感じで休憩を取っているかを確認しやすいからです。また、休憩中であれば建物の近くまで行くことができるので、構造も見ることができます。

さらに、現場が家から近い場合は日曜日や19時頃に車で現場前を通って見てください。作業時間がしっかりと守られているかを確認することができます。近隣の方と良好な関係を築くために、現場の質も住宅会社を決める際のポイントにしてください。

建物への信頼度

最後の検討するポイントは、建物への信頼度です。いくつかの建築会社で迷ってという方は、それぞれに気に入る点があるからだと思います。

ここでは人間性や社風ではなく、構造や設備などの建物で気に入っている点を振り返ってみてください。そして、思い浮かべた構造や設備の信頼度について考えます。

例えば、あなたはA社の全館空調を気に入っているとします。その場合、気に入っている点と採用した時の不安点を書き出してみてください。

気に入っている点

・冬暖かく夏涼しく過ごせそう

・花粉症が解消されそう

不安な点

・本当に効果があるのか

・光熱費が思っているより高くならないか

・短い頻度でメンテナンスできるのか

・壊れた時、全部の部屋が暑く(寒く)なる

このように不安点の方が多くなってしまった場合、その設備は信頼出来てない可能性が高いです。

不安が多いまま建てると、何かあった時にやっぱりやめておけばよかったという後悔が大きくなります。

また1つの設備や構造に限らず、検討している住宅会社の気に入っている点と不安な点を改めて書き出してみることもおすすめします。

そうすることで会社に対する信頼度がわかりますので、会社を決めやすくなると思います。信頼できる会社であれば、建築中に何かトラブルが起きたとしても話し合いをしたり提案を受け、解決へ向けて進むことができます。

しかし、不安な点も残る会社ですと、トラブルが起きると会社に対する不信感が出てきてしまいます。心から信頼できる建物を建てる、住宅会社にお願いしましょう。

まとめ

マイホームを建てる会社を決めることは、とても悩ましく難しいことだと思います。

しかし、最後の決断はしっかりと悩んで結論を出してください。

多くの時間をかけて打合せをしていると、かなりの体力を使いますので疲れてしまい、決断の時に冷静に判断せずに住宅会社を決めてしまうという方も多いです。それでは、長い時間をかけてきた意味がなくなってしまいます。

住宅会社と契約する前に、必ずこの記事を思い出して読んでください。きっとあなたに合った住宅会社を決めるための後押しになると思います。

そして、自分達に合った住宅会社と出会い、素敵なマイホームで幸せな暮らしを送れることを心から願っております。

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